一人の問いが、 幾人もの手を巡る。
One question,
through many hands.
一枚の板に向き合うアーティストがいる。
その傍らに、木を組む人、鋼を打つ人、樹脂を注ぐ人がいる。
誠 ― MAKOTO ― の家具は、一人では生まれません。
the Artist
書家・現代アーティスト、憲真。国内有数の書き手として、
神社の扁額や国内外ブランドとの協働など、
数多くのプロジェクトに携わってきました。
その表現は国内にとどまらず、海外での個展をはじめ、
海を越えて依頼が寄せられています。
誠 ― MAKOTO ― では、すべての作品の起点に立ちます。
素材を選び、構想を描き、職人たちに渡す。
そして最後に、自らの手で銘を刻みます。
木は、私が何かを与える相手ではありません。
すでにそこにあるものを、どう受け取るか。
それだけを考えています。
書家 / 現代アーティスト
憲真
Kenshin
誠が生まれるまで
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The Question 問いは、一本の木から
出会いは、一本の銘木でした。空洞と割れを抱え、値がつかないとされた木。けれどそこには、人が生まれるずっと前から重ねられてきた時間が刻まれていました。これを、人の手で終わらせてよいのか。
その問いに答えるかたちで、構想は生まれました。使うための家具として、そして一点の作品として、一枚の板を立たせる。誠 ― MAKOTO ― の出発点です。
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The Hands 四つの技が、交わる
構想はできても、それを形にする技術が、一人には足りませんでした。木を組むのは、宮大工。釘を使わず、木そのものの力で構造を支える。金具を打つのは、鍛冶職人。そして、空洞や割れを透明な樹脂で充たすのが、レジンの技術です。
憲真が構想を描き、銘を書く。職人たちが、それを形にする。別々の道を歩んできた手が、一本の銘木の上で重なりました。
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One Piece 世界に一つの、作品へ
古い技と新しい技が、一枚の板の上で一つになりました。割れは組み直され、空洞は透明な樹脂で満たされ、木はもう一度、立つ力を取り戻します。生まれたのは、暮らしのなかで使われる、一点のアート作品です。
最後に、憲真が銘を刻みます。一筆に、二度はない。その一画をもって、作品は世に出ます。